別居後、離婚をするために情報収集を始めました。
転職活動中にたまたま紹介してもらった法律事務所の弁護士さんがとても親切で法律相談だけで離婚調停を乗り越えました。
離婚調停の進め方を、体験談を交えてご紹介していきます。
別居中にやってきた3つの行動を下の記事で紹介していますので、参考にしてみて下さい。
離婚調停申立の前に
情報収集を始めたときに一番初めに「電話会議」の存在を知りました。
既に別居し私は北海道、元夫は名古屋でお互い遠方同士。
私は乳幼児を2人抱えているため、電話で離婚調停ができるならそれが一番負担にならないと思いまずは市内の家庭裁判所へ足を運びました。
しかし、田舎だったこと、まだ電話会議が普及していないことが要因となり電話会議を相手方の名古屋家庭裁判所へ申し出ましたがあっさり却下されました。
その後、また書籍を何度も読み調停についてインプットをしました。
今すぐに離婚をしたい。
気持ちだけが焦り離婚することを急いでいました。
そのせいで市の無料法律相談は無駄な感じで終わってしまいました。
でも最後3回目の無料相談のときに「法テラス」という法的トラブルの総合窓口を紹介してもらいました。
今度はその法テラス経由で紹介してもらった弁護士事務所で無料相談を受けましたが相性が悪く一回で相談を辞めました。
無料で本当に良かった。
その後、縁があってとある弁護士事務所を紹介してもらい、有料(1回30分5000円)ですが離婚調停について相談をして離婚調停の申し立てをすることとなりました。
電話会議の申し立て書を書く際に参考にしたサイトです。
そのままは使えないので自分で作成し直しました。
自分で離婚調停を申立
弁護士に法律相談をしましたが、ほとんどは自分の力でやりました。
というのも、離婚裁判ならば弁護士が必要ですが離婚調停であれば弁護士が介入するほどでもないと弁護士に言われアドバイスをもらいながら申立書類を作成しました。
なるべくお金をかけたくないのと、私と元夫の事案では弁護士介入が絶対的に必要ではないと判断されたので自力で頑張ることを決意しました。
まず初めに私が申し立て人になるので、相手方(元夫)の住む管轄の名古屋家庭裁判所へ離婚調停申立書を郵送しました。
私が申立た場合は、私が名古屋まで行く必要がありました。
ですが、乳幼児がいるのでなんとかして自分が住んでいる市内の家庭裁判所か札幌の家庭裁判所で離婚調停ができないかと思い弁護士へ相談。
ひとつ弁護士から提案があり、裁判官の裁量によるが市内または札幌で調停ができる可能性がなくはないと教えてくれました。
それは市内の家庭裁判所に離婚調停を申立るということです。
裁判官によっては、事情を考慮し相手方の管轄する家庭裁判所ではなく申立人の住む管轄内の家庭裁判所で離婚調停を認める場合もある。
それを聞いて、実行しました。
するとその申立書は受理され、札幌家庭裁判所で離婚調停が認められましたが元夫も黙ってはいません。
すぐに不服申し立てをされたので、結局は名古屋家庭裁判所へ私の申立は移送されました。
無駄なあがきでしたが、わずかな可能性があったのでやってみて悔いはないです。
調停申立をして約3か月後に、名古屋家庭裁判所から電話がきました。
何を聞かれたかはもう5年以上前の話なので忘れてしまいました…。(参考にならずすいません)
覚えているのは、乳幼児を育児中で本当に名古屋まで来れるのかという点を聞かれたのは覚えています。
幸い、実家に住んでいたので両親にお願いし離婚調停に出廷するために名古屋まで行くことができました。
その電話から1か月後に離婚調停1回目が決定し、出廷しました。
参考にした書籍はこちらに詳しく書いてあります。
書籍の他にも離婚調停の期間がどれくらいになるのか分からなくて色々探すと下記のホームページを見つけて非常に参考になりました。
書籍は購入して届くまでタイムラグがありますが、ホームページなら検索すれば簡単に見れるので非常に参考になりました。それに加えて書籍も読むとグッと理解が深まりました。
申し立て書は、下記のサイトからダウンロードして書く練習もしました。
最終的に弁護士から頂いた同じ申請書に記入をして申立しました。
離婚調停1回目
結論から言うと、1回目では終わりませんでした。
まず調停を申立た際に注意事項として元夫と別室で行いたい旨をしっかり依頼しました。
仮にも刃物を持ち出したり、北海道まで追いかけてきた人で恐怖があったのでその旨を伝え安全を配慮してもらえました。
もしDV被害に遭われた方で調停を考えている人は必ず別室になるよう依頼してください。
裁判所でも配慮してくれるとは思いますが念には念を入れましょう。
元夫はどこの部屋に出廷させられていたのかわかりませんが、私は事務所の隣の働いている人たちが近くにいる部屋の近くに通されました。
調停委員からいくつか質問があり、それに対して冷静に答えました。
- なぜ、離婚をしたいか。
- 養育費の希望額はいくらか。
- 離婚の条件は何かあるか。
ここで取り乱したり、感情をむき出しにするとその時点で「負け」です。
ヒステリックになれば調停委員は冷静な方をまともとみなします。
私の離婚条件
- 養育費も慰謝料も不要
- 今後一切連絡をしない。
- 面会もなし。
元夫の離婚条件
- 毎日子供と電話
- 年に4回子供と面会
- 毎日写真を送ること
お互い条件を飲むわけがなく平行線上で1回目の調停を終え翌日、北海道へ帰りました。
1回目の離婚調停の結果を法律相談で報告
帰ってきてからすぐに弁護士との相談を予約し、結果を報告しに行きました。
その日に借金についても相談し今後自己破産していく流れで話を勧めました。
2回目の離婚調停の前にもう一度法律相談を予約し、自己破産をする意思を固め、委任契約をしました。
その1週間後に2回目の離婚調停が決まり再び名古屋へ飛びました。
調停を一回終えてなんとなく雰囲気は掴めたものの、初めてだらけで不安だったので再度離婚調停の流れを頭に叩き込むために調停をうまく進めるコツが書いてあるサイトを何度も読んで2回目の調停に挑みました。
離婚調停2回目
出廷し、同じような話の繰り返しでした。
元夫は自分の意見を曲げるつもりが全くない。
ならば私が条件を緩和し折れるしかないと思い、すぐにでも別れたかったので結局折れました。
飛行機代もバカにならないので長引くのは嫌だし、早く離婚をしたかったので折れました。
それでも了承しない元夫。
最終手段である、「自己破産」をした事実を調停委員から伝えてもらいました。
すると元夫が離婚条件に了承しました。
結局、金づるとしてしか見てなかったんだなってよくわかりました。
最終的に決まった離婚条件は
- 月2回の電話
- 年4回面会
- 養育費二人合わせて月3万円
- 慰謝料30万円
これで決着がつき、離婚調停が終了しました。
初め、慰謝料を払えるほどの経済状況ではないと思い可哀想だからと断っていました。
元夫も慰謝料なんて払えないの一点張り。
ですが、調停委員の方からこれはあなたに対しての慰謝料なのだから請求しなさいと言われました。
そして調停委員のお二人が働きかけてくれたおかげで慰謝料を取ることができました。
調停委員と元夫がどのような話をしたのかはわかりませんが、どうやら調停委員には元夫の本性が見えていたようでした。
慰謝料は100万くらいとるかい?
そんなことまで言われましたが、無駄に遠慮して元夫がそこまで払えるとは到底思えないので30万で結構ですと断ってしまいました。
あんなところで優しさみせないで、もっと搾り取れば良かったと後悔していますw
離婚調停終了後
遠く離れた別室にいるものの、同じ敷地内にいると思うと恐怖でした。
そうした気持ちも調停委員の二人に汲み取ってもらえ、鉢合わせしないよう時間調節するから今すぐ敷地内から離れなさいとまで言われました。
とても心強かったです。
お礼を告げ、逃げるように走って敷地外に出てタクシーに乗り込み家庭裁判所を後にしました。
離婚調停でかかった費用はいくら?
離婚を急いで進めてきたので抜けてる部分もあると思いますがおおよそかかった費用を表にまとめました。
項目 | 数 | 料金 |
有料法律相談 | 3回 | 15,000円 |
電話会議申立郵送切手代 | 1枚 | 82円 |
返信用切手 | 1枚 | 82円 |
離婚調停申立申請(収入印紙) | 3枚 | 1200円 |
返信用切手 | 1枚 | 82円 |
戸籍謄本(全事項証明書)※多めに発行した | 3枚 | 1,350円 |
郵送切手 | 1枚 | 82円 |
返信用切手 | 1枚 | 82円 |
飛行機代 | 往復×2回 | 60,000円位 |
宿泊代 | 2泊 | 16,000円位 |
交通費 | – | 4,240円 |
合計 | – | 98,200円 |
自力で離婚調停を申立たので、弁護士費用がかからなくてもこれだけかかりました。
私の場合は遠方だったので旅費が痛手となりましたが、離婚調停が終了できたのでこれくらいで済んだのなら約10万かかりましたが惜しくありません。
実際こんなにお金がなかったので両親に借りて少しずつ返済しました。
離婚調停終了後の手続き
調停終了後、何日後かはもう覚えていませんが「調停調書謄本」というものが裁判所から届きます。
その調停調書謄本と戸籍謄本を持って、市役所へ離婚届を出してやっと「離婚」となります。
私は旧姓に戻りたかったので、戻りました!
子の氏変更
私は晴れて離婚し元夫の戸籍から外れて自分だけの戸籍になりました。
でもこのままでは子供が元夫の戸籍に残ったままなので次は子供の戸籍を移すことと、氏の変更手続きが必要になります。
申立先は元夫の戸籍に入ったままなので、名古屋家庭裁判所でした。
申立費用は、子供一人につき収入印紙800円、郵便切手80円でした。
申立に必要な書類は、
- 申し立て書(調停終了後にもらった)
- 子の戸籍謄本
- 子が入る戸籍謄本(旧姓に戻した私の新しい戸籍)
全て用意して、名古屋家庭裁判所へ郵送手続きをし子供も私の旧姓に変更できました。
このあとは、乳幼児医療や保険証、免許証など氏名変更手続きを進めていきました。
項目 | 数 | 料金 |
子の氏変更申立書(調停終了後届く) | 1部 | ー |
収入印紙(子供2人分) | 2枚 | 1600円 |
返信用切手 | 1枚 | 80円 |
子供が入っている戸籍謄本 ※離婚調停申立時に用意していた | 1部 | ー |
新しい戸籍(旧姓に戻ったあと作成した戸籍謄本) | 1部 | 450円 |
離婚調停期間中に行った自己破産について
元夫のおかげで3社から借金をしていました。
別居後、私の収入は育児給付金だけなので支払いが困難を極めました。
そこで、債務整理か自己破産どちらかをする必要があり弁護士に相談。
3社から借金をしている状態で債務整理をしても毎月支払う金額はそれほど変わらないと言われました。
1社から借りていれば債務整理が適応され、毎月の返済額がぐっと安くなると言われましたが残念ながら3社に分かれていたため、自己破産を選択せざるを得ませんでした。
自己破産手続きはすべて弁護士に任せました。
そこでかかってくる弁護費用は、前述でも出てきた「法テラス」を利用しました。
法テラスの立て替え制度を利用して、弁護士費用を無利子で借りることができました。
破産申立でかかった費用は、”149,000円”でした。
毎月5,000円(+手数料10円)を約2年半で完済しました。
借金はなくなりましたが、それと引き換えにブラックリストに載ったので未だにクレジットカードは作れていません。
自己破産をするための破産申し立ての手続きは、離婚が成立した後から本格的に始めました。
自己破産手続きの流れ
手続きの流れ | 備考 |
委任契約締結 ↓(3カ月程度) 債権調査の完了 ↓(1カ月程度) 破産・免責申立 ↓(10日~1か月程度) 破産手続き開始決定 ↓(2カ月程度) 免責についての意見申術期間 ↓(1~7日程度) 免責許可決定 ↓(2週間程度) 官報掲載 ↓(2週間程度) 免責許可確定 | 弁護士と面談。申立に必要な書類を用意。
弁護士が借金の金額を詳しく調査。
裁判所に必要書類、印紙、切手、現金を納める。
意見や意義があれば期限内に連絡する。
免責許可決定=抱えている借金の支払いをしなくてよいという事。
抱えている借金の支払い義務がなくなる。 |
自己破産したことで社会から信用がなくなりましたが、借金の重みがとれて精神的にラクになりました。
自己破産に必要な書類
これは弁護士に言われるままに用意してました。
あと私が乗っていた車を名古屋に置いてきたままだったので元夫がいないであろう時間帯を見計らって取りに行き船で北海道に帰りました。
結局この車もローン支払いだったので、自己破産とともにサヨナラしました。
用意した書類(覚えている範囲です)
- 住民票(世帯全員分)※同居していたので両親の分も
- 戸籍謄本
- 債権者一覧表(借金していた3社)
- 意見書(弁護士が用意)
- 調査報告書(弁護士が作成)
- 給料明細書(私、父、母)
- 源泉徴収(私、父、母)
- 預金通帳(私、娘、父、母)
- 保険証書
- 土地登記簿謄本(実家だったので父に依頼)
- 建物登記簿謄本(実家だったので父に依頼)
自己破産手続きは、弁護士に何をようしして欲しいと言われるのでその指示通りに書類を用意してあれよあれよという間に自己破産が決まっていました。
法テラスの弁護士費用立て替え制度を利用したので、返済は破産決定後から開始となりました。
離婚調停、自己破産を経験して思うこと。
経験しなくてもいい経験が積めたことは、きっと何か意味があるんじゃないかと思うようになりました。
当時は、恥と情けがあり親しい友人に話すのも時間がだいぶ掛かりました。
でも、この経験はきっと同じように悩む方々の役に立ててもらえるかな?と思いブログに書くことを決めました。
離婚しない幸せな結婚をできれば、それが一番良いです。
でも必ずしも全員が全員幸せになれるとは限りません。
だって結局は他人同士だから。
お互いが思いやりを持って婚姻を続け幸せならそれで良いのです。
離婚を考えている方は体力を使いますので、十分情報をインプットしてから離婚に挑んで下さい。
当ブログでみなさんが幸せをつかめるよう役に立ちますように。
インスタグラムでは出会い~離婚までの漫画を描いています。
漫画にしてモラハラ男がどういう人なのかを発信しようと思い始めました。
ご興味があれば是非見に来て下さい!
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